09/01/2011

エクソシズム

なんとも長い1週間です。セッション旅行から戻ってまだ普通の生活に戻れていません。 こんにちは、節です。お元気でいらっしゃいますか?気がついたらもう9月じゃないですか!ううう。 セドナからNYに戻る前日の夜、息子がニュースでハリケーンがNYに迫っている事を知り教えてくれました。今回のハリケーンでNY郊外、またニュージャージー、コネチカット等他州で多大な被害を受けられたみなさんに心よりお見舞い申し上げます。 LAとセドナでセッションをおこなっている間はTVもインターネットも携帯電話さえからも遠ざかりほとんどセッションオンリーの毎日で、世の中で何が起こっているのかまったく知らずにいました。空港に到着して入ったレストランのTVでもハリケーンのニュースがずっと放映されており、既に強風が吹き荒れている他州の様子が映し出されていました。ですがフライトに影響があるかは心配しませんでした。私はなぜかこういう大きな事に巻き込まれないようになっているようだからです。小学生の時に同級生を亡くした大雨による土砂崩れ、9/11のアタック、NYの大停電、そして今回のNYでは起こらないはずの地震等々。すべて計らずも回避し、いつも安全なところにいました。守られていると思います。まきこまれるならそれなりの理由があっての事だと思うので、その時はその時、という覚悟があります。 ですが、覚悟していない事がありました。 それは、霊を私自身が取り憑けて帰って来てしまっていた事です。 LAでセッションをはじめてすぐに、右腕が肩から全体ずきんと痛む事に気がつきました。LAの天候は素晴らしかったので、冷房で冷えて痛くなるのかな、ついに年齢に勝てなくなって神経痛!?と密かに思いながら腕を押さえ押さえセッションをし続けました。滞在中泊まらせていただいたお家全体のエネルギークレンジングを最終日の夜に済ませ、セドナに向かいました。木の実さんが運転してくださった車の中で、前日まであんなに痛んでいた腕がぜんぜん痛くなくなっていたことに気がつきました。その時、ふと、冷房とかじゃないな、と思いました。ですが、セドナでまた右腕が痛くなりました。時々息ができなくなるぐらいの痛みです。LAでの痛みとは違っていました。だましだまし過ごしていたのですが、いろんな場所のクレンジングを毎日するうち少しらくになりました。なのに、NYへの帰路の機中、猛烈に右腕が痛くなりました。ところがあっというまに痛みが引き、気に留めなくなりました。フライトへのハリケーンの影響はまったくなく、予定通りスムーズに、ハリケーンがNYに到来直前の夜中にJFK空港に到着、タクシーで自宅へ。シャワーを浴びてみんなさっさとベッドに。横になった途端右腕に激痛が走り、吐きそうになりました。BFがそっと腕をマッサージをしてくれたのですが、その時彼が一言。「君、何か連れて帰って来たようだよ。僕の腕が今ものすごく重くなってしまったから。。。」と。まじで。。。?と思いながらもマッサージのおかげか、睡魔が襲い眠ってしまったようです。それから1時間ぐらいが経ったときでしょうか、BFのうめき声なのか叫び声なのかわからない声で飛び起きました。彼が苦しそうにしているので揺り起こしたところ、「大きな黒い陰が天井から襲って来てすごい力で押さえつけられた!」と。彼は以前も私のベッドルームでやはり眠っている間に黒い陰がどんっと彼を押した途端吐いたことがあったし、霊が家を通り過ぎたり現れたり、は小さい頃から幾度となくあるので特に驚かず、なに?この部屋?それとも彼に憑いているの?とその時はちらっと思うだけで深く見る事はせず、水を飲んだりインセンスを焚いたのみでやりすごしました。みんな数時間眠って起きてから、普通にゆったりと休む日にしようね、あ、でもハリケーンがもうすぐ到来するから食料買いに行かなくちゃ、冷蔵庫からっぽだからね、と息子と話しながら支度を始めようとした途端、急に右腕の痛みで話せなくなり、息もできなくなりました。よろよろとベッドに倒れ込んで、その後はもう、よく覚えていません。 おぼろげに覚えているのは、私が体中に痛みが走りベッドでのたうちまわり、うなりはじめ、BFが必死に痛みが走る所をさすってくれていました。痛みはどんどんひどくなり、自分ではどうにもできませんでした。何が起こっているか最初はさっぱりわからず、ただただ痛い痛いと言ってあとはうーうー痛みでうなるだけでした。少ししてBFも私も同時に、これは霊現象だと理解しました。途中で息子のKaiを呼びなさい、彼が手伝ってくれるから、とメッセージが届いたのでKaiの名前を叫び、部屋に呼びました。異常な様子に気がついた息子はいつになく神妙に言う事を聞いて、セイジのスマッジに火をつけてベッドの周りを歩いてくれました。時々痛む所をBFと一緒にさすってもくれました。悔しくて痛みをできるだけ我慢しようとしたのですが、体が勝手にのたうちまわり、痛みは体中を走り回りました。エクソシストじゃん、これ、と頭の中で思いました。映画と違うのは、私の意識がかすかにでもあったことです。あと、たぶん、首は360度まわらなかったし、白目も向いていなかった。。。。と思いたい。 なかなか霊が出ていかないのを知ってBFがペルーにいらっしゃるやはりサイキックのお母さんに電話をしてどうすればよいか聞いていました。すぐに娘のAsiaに必要な物を買いに行かせ、用意をしてくれました。必要だったものは卵と新聞紙。ちなみに、霊が家の別の場所に行くのが嫌でドアを閉めていたのですが、Asiaが何が起こっているのかただならぬ様子を感じて入りたがりました。ですが、とっさに彼女が入ったら彼女に霊が飛び移ってしまう可能性が高い事を感じ、ぜったいにAsiaは部屋に入れないようにと言って、また意識が遠のきました。気がついたら、敬虔なカトリック教徒であるBFが祈り始め、殻のついた生の卵で私の体中をさすっていました。卵は私の体全体をさすった後、ボウルに割って、それを十字に切ります。真っ黒になった部分があったり、私の場合は明らかに「目」がそこにあり、ふたりとも仰天しました。悪霊をその卵に移すという儀式なのでしょう。その後、筒状にした新聞紙に火をつけて私の体の痛みが走る所々にあてていきました。すると、痛みがひどい所に来ると、火がぼっ!!と大きく吹き出すのです。ふたりとも驚きながらも最後まで一通り終えました。その儀式は彼が既にペルーで見知っていたもので、初めてのはずなのに落ち着いたようすでおこなっていました。ですが、見ると、BFは汗でびしょりでした。 今まで、家や部屋や土地に憑いた霊達にはたくさん会ってきました。全員、上にあげるお手伝いをさせていただき、みんな最後は素晴らしく美しくやさしい光りに包まれて階段を昇っていきます。浮遊霊だからといって悪い霊とは限りません。家のドアが勝手に開いたり、誰も住んでいないはずの階上を明らかに歩き回る足音が毎日聞こえたり、家人が明らかに人が通った気配を感じたり、物が動いていたり・・・そんな現象のおうちのスペースクレンジングのお仕事も何度かあります。その霊達の過去生きて来た様子は行った途端に明らかになり、私がその家に行く前に既に来る事を知っている霊たちもいたりして闘いになるのか、とちょっと鼻息荒くなったり、、、というのは嘘で、びびったりするのですが(あさみちゃんが前にブログで暴露してくださった通り。。。)、その場所に着いてはじまってしまえば、人が変わってだいじょうぶになり、さくさくとお仕事させていただきます。ですが、自分に悪意を持った霊が憑いてしまうのははじめてのことです。そこに神秘の国ペルー出身のそれもサイキック親子の彼がいてくれて、本当に助かりました。彼がいなかったらどうなっていたかわかりません。彼は私とは違う種類のサイキックなので、霊を常に見たり取り除いたりはできません。いつもは何もかも笑い話にしてしまってぜんぜんまじめ感がないのですが、この時の彼は大きな声も出さなければ、慌てもせず、汗びっしょりになりながらも必死に全力でするべき事をきちんと誠実に遂行してくれて、すごく頼りになりました。彼のお母様がまたものすごく知的でやさしくてかわいらしい素敵な女性で、私と子供達の為に毎日祈ってくれている事を先日彼を通じて知り、感謝でいっぱいです。そのお母様が何をするべきか的確な指示をしてくださり、すべてが終りました。気がつくと、ぐったりはしましたが、体がらくになり、痛みはすっかりなくなり、呼吸する事も話す事もできるようになっていました。きちんと周りを見る事もできました。本当にこれでいなくなったのか子供達に影響はないか少し不安ではありましたが、明らかに気配はもうありませんでした。 苦しんでのたうち回っている時にふと脳裏にくっきりと浮かんだ顔がありました。それは、クレンジングのお仕事をしている時に出会ったある絵の中のインディアンの男性でした。ああ、彼だったんだ、とすぐにわかりました。クレンジングをしている私の所にその場にいたみんなが「こっちに来て!」と腕を引っ張って連れて行った部屋がありました。そこに一枚の絵が掛けてありました。みんながこの絵がすごく怖いんだけど、と訴えます。その通り、ひとりの美しい女性が立っている全体が薄いブルーの絵には、彼女の魂が閉じ込められていました。その魂は上にあげようとしていた私に言いました。「向こうに行っていいの?私も行っていいの?」と。とても悪い事をしてしまった自分は向こう(天国)に行く資格はない、と彼女は信じていたのでした。行っていいのよ、と告げ、彼女の魂を向こうに導くお手伝いをしました。その後、みんなは気づかなかったのですが、もう一枚の絵に引き寄せられました。そこにはインディアンの女性と男性が写っていました。途端に、今上に上げたばかりの彼女は、この男性にレイプをされそうになり、とっさに殺してしまったことを知りました。その罪を彼女は一生抱えて絵の中でも苦しみながら生きていたのです。男性の力づくでの情け容赦のない行為は私に彼女と同じ悲しみと憎しみを一瞬かいま見せました。その絵を降ろし手放す事を告げて、その時は終りました。ですが、その女性の魂のみに集中し、その男性の事に関しては何もしなかったことを思い出しました。彼は、自分の行為を省みず、自分を殺した彼女を恨み怒り、彼女を天にあげた私に非常な怒りを抱いたのでした。そして、NYまで一緒に憑いて来たというわけです。落ち着いてから彼の魂の為に祈り、家中のエネルギークレンジングを丁寧にしました。その後、腕の痛みも夜中の黒い陰も取り憑かれ体の中で暴れだすような症状も何も起こっていません。儀式は成功したようです。 今までいろんなことを経験して来た事がセッションで役に立っています。どれだけ辛く大変な事かわかっているので、その人の立場になって考えることができるからです。今回は、悪霊に取り憑かれた人の症状も学びました。霊が取り憑いてしまった時、私の場合は右腕が痛くなる事もわかりました。 というわけで、なかなかすんなり普通の生活に戻ることはできなかったわけです。後遺症のようなショック症状とでも言いましょうか。まだ頭と体がちょっと違う世界にいる感じです。 で、すべてが終っていつもの彼に戻ったBFが一言。「4人で旅行に行ったら4人で帰ってくる事!!」 笑。   エクソシスト: カトリック教会用語でエクソシスムを行う人の事。 エクソシスム: 誓い、厳命を意味するギリシャ語。悪魔に取り憑かれた人から悪魔を追い出して正常な状態に戻す事。   Love & Thanks, Setsu

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